Anticipation – The future we can change

M2Diary

高齢者排尿日誌 Web アプリ

Web調査ご協力の御願い: (2024-05-01)

・2024年初夏よりWeb調査を開始いたしました。下記をお読みいただきご協力を御願いいたします。

高齢者における排尿日誌の重要性

・高齢者の排尿の状態を知りたいことは医療や介護のシチュエーションで多い.
・高齢者にとってPC入力やスマホ入力は煩わしいので,さっと手書きで排尿日誌の記入を済ませたい。
・PCやスマホ入力を苦手にしていないにせよ,家でトイレまで持って行くことは稀である。

背景:

・排尿サイクルや下部尿路機能の評価には,排尿日誌が活用される.
・日誌には排尿した時刻,尿量,尿失禁の有無や尿意などが記録される.
・日誌はその都度手書きで行われており,デジタルデータとしての活用は十分ではない.関連して研究のためのデータの蓄積,集約も進まない.

課題:

・データ化のためにスマホのフリック入力やタブレット入力による方法,あるいは尿量重量記録機器なども開発されつつある.
・ただ,置き換えは進んでおらず,当分の間は紙の利用が続くと考えられる.そもそも排尿量以外に漏れ量(おむつ重量差分等)も測ることがあるうえ,尿意や切迫感など計測自体が困難な情報も記録する.
・本人が家庭でつけたりしているときの話からすると,スマホでのタッチ入力やPCでのキー入力は実際しようとすると極めて煩わしいとのこと.入院療養中や施設生活中に看護師や介護士がつけたりする場合はトイレそばまでの付き添いが想定され移動や移乗のアシストが主であり,ベッドサイドに戻ってから記入する。ベッドサイドに排尿日誌を置いておくことで,担当スタッフが交代しても引き継いで参照するのがふつうである。
・音声による入力,すなわちしゃべっての音声認識にも可能性があり有望だが,正しく認識されたかその場で即時確認する方法の開発も必要となる.紙や画面の場合は表の形で入力を促すことができて列があり列の名前があって何を入れれば良いかすぐ思い出せるのに,音声の場合はそうはいかず必須項目については入力を音声で促したり,必須でない項目は入れ忘れなのかその時は入れる内容が無いのかといった確認をしたりするインタフェース設計が必要となる.
・紙ベースの日誌の簡潔なオペレーションや,ぱっと見てとれる一覧性の良さに勝てない.
・手書きから下部尿路機能評価に必要な指標へ転換する手間・時間の課題は解決したい.
・高齢者自身が排尿日誌をつけることは,自身の下部尿路機能や状態の理解の意義もあり,過去の時刻や日の記録を一瞥で見られることにも意味がある.

解決アプローチと開発内容:

・紙中心のふだんのオペレーションを大きく変えずに,日々行われている日誌記録のデジタル化を,文字認識技術と文書文脈の機械学習に基づく内容認識技術というAI(人工知能)を活用したシステムとして実現する.
・具体的には,手書きの日誌をスマートフォンカメラやスキャナで画像化し,それをAI認識により表形式デジタルデータに変換するシステムを開発した.

高齢者排尿日誌 Web アプリ M2Diary の試し方 (2024-05-01〜2024-06-30の間)

このページの日誌サンプル,あるいはテンプレートへ御自身で書き込んで,お試しください.Webアプリ内でのカメラ撮影も可能です.

①WebアプリをスマホやPC, Tabletで起動(URL: https://m2diary.tmorilab.net/
②患者ID 4桁を入力(1173 などと適当にでOk)
③Browse Files をクリック
 (「写真を撮る」を選びカメラ撮影するか,「ライブラリ」であらかじめ撮った画像を選択.)
④10秒程度待つと認識されるので, スクロールして確認してみて下さい(下方に夜間多尿指数NPiなど指標値も出ます)

m2diary_qr
M2Diary ウェブアプリのQRコード
(bit.ly経由でページが開きます)

問い合わせ先:

東京理科大学 先進工学部 機能デザイン工学科 森研究室(森 武俊 教授)

E-mail: staff _at_ tmorilab.net